2005年06月04日

四日間の奇蹟

小説はかなり前に読んだのですが、記憶に残る作品でした。
それが映画になると知って、やっぱりと思ったものです。
しかも佐々部清監督ではないか!
以前も書いたけど、佐々部監督は私の高校の先輩。
ただそれだけの関係なのですが。
原作の好印象、佐々部監督作品、ロケ地が山口県という、気になる作品。
気になる作品は公開初日に観る、という自分なりの決めを実践してみました。
index_photo-150.jpg

今日、6月4日が公開初日。
公開初日のことをプレミアと呼ぶのかと思っていたけど、それは違うみたい。
完成披露試写会がプレミアだそうです。

一般人である私が最初に観られるのは今日なのだから、プレミアじゃないけど、仕方ないね。

説明っぽいと感じたのは、原作を読んでいるからか。
キャスティングは原作を読んだときの私のイメージとは少し違ったけど、
映画の中ではこの人しかいない、という感じでした。
映画の世界に引き込まれたからなのでしょうね。

ロケの場所は、山口県の角島(つのしま)。
私の地元の下関からは少し離れているのですが、角島に渡る橋のたもとにある西長門リゾートにはかなりの頻度で行っています。
海が見渡せる大きな窓のティーラウンジはお薦めです。

映画にも登場していますが、角島に渡る長い橋が出来たときには、わざわざ渡ってみた。
その時の観光名所は、映画で効果的に使われていた灯台だけだったと思います。
そもそも観光の場所ではなくて、地元の人のための橋だとは思うのだけど、
まあ、それだけの理由で橋が掛かるということもないでしょうね。
この映画が良い経済効果を与えてくれるといいなと近隣出身者としては思いました。
(観光では行かない場所だからね)

映画でもわかるけど、とにかく海がきれいなのだ。
南の珊瑚礁の海の美しさとはすこし違っていて、深みのある美しさ。
その碧がこの映画の私の記憶色になっている。

原作は山の中だったと思うのだが、それが島になっても物語自体への影響は感じませんでした。
島であることと奇跡とが不思議な効果となっている感じでした。

気になったのは、最初の方で登場するヤマハのデジタルグランドピアノDGP-7。
先週、LE DECOでグランドを弾く機会があったのだけど、やっぱりいいなあグランド、
ほしいなあグランド、が盛り上がっていて、可能性が一番高いのがDGP-7なのだ。
映画よりもその雄姿に見とれていました。

本編とは関係ないですね。
とにかく、映像があるとはいっても、2時間でこのストーリーを必然的なものにするのは難しいとは思う。
もっと不思議な感じが漂ってもいいのかなとも思いましたが、
逆に言えば、日常の中におきた奇跡という、この映画の描き方の方が
この純粋なストーリーには合うのだろうな、と思いました(エラそうですね、ごめんなさい)。

テレビで安易に放送されると、じっくり観ずにストーリーがわからなくなってしまいそうなので、
気になる方は映画館で観られることをお薦めします。

Posted by shed at 2005年06月04日 23:00