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画面解像度の実測
2006-04-22
モニタ画面は小さな点の集まりで「表示」をしています。画面この小さな点は、カタログ等では画素ピッチと表記されています。
ここで、ある液晶ディスプレーのカタログ情報をもとに、ピクセルのサイズを実測してみることにします。
●ある液晶ディスプレーの例(カタログ表記より)
・画素ピッチ:0.297mm×0.297mm
・標準表示面積(横×縦):304×228mm
・推奨解像度: 1024×768 ピクセル
・サイズ:38cm(15)型(可視域対角38.0cm)
・最大表示色:1677万色
上記を図解すると、左図になります。
横で考えると、304mmの中に1,024ピクセルあることになるので1ピクセルの大きさは
304÷1,024 = 0.297mm
また、縦では
228÷768 = 0.297mm
となり、このディスプレー上での1ピクセルのサイズは、0.297×0.297mmの正方形ということがわかります。この値は、カタログ表記の画素ピッチ:0.297mm×0.297mmと同じです。
このことから、画素ピッチは、そのディスプレーの1ピクセルの大きさを表していることが分かりました。
では、このディスプレーは、1インチ(25.4mm)にいくつのピクセルを表示できるかを計算してみますか。
25.4mm ÷ 0.297mm = 85.52
となり、このディスプレーの画面解像度は、約85dpiということになる訳です。
このディスプレーで72dpiで表示することが、「情報としてちょうどよく見える」ということはない。
というよりも、約85dpiの約がくせ者で、無理に1インチにいくつのピクセルを表示できるか、ということ自体、あまり意味が無い。
推奨解像度で表示して、ピクセル等倍で表示すれば、そのディスプレーの1ピクセルで画像の1ピクセルを表示してくれる訳で、画面解像度が高いディスプレーを使えば、表示される大きさは小さくなる、ということですね。
画像解像度
2006-04-22
日本カメラの記事に
「・・・モニターは1インチ上に72個ピクセルがあると情報としてちょうどよく見えるように作られている」
とあった。
おいおい、なんてことを言っているんでしょう。
まあ、ここはさらっと読み飛ばしても、文章の本来の目的からは外れないから、いいとしても、「情報として
ちょうどよく
見えるように」とはあまりにも曖昧な表現。
確かに、ここを解説しはじめると大変なんだけど。
しかし、読み飛ばせないので補足しておきます。
「1インチ上に72個ピクセル」というのは72dpiということだけど、かなり前から、しかも液晶になってから、画面解像度が72dpiの製品ってあるのだろうか。
かつてのマッキントッシュがCRTのモニタ上の表示実サイズを72dpiにして、WYSIWYG (ウィズウィグ)を実現しようとしていた名残なのだが、現在では意味がない数字。
かつてのマッキントッシュのモニタでは、画面いっぱいに表示エリアを広げることをせずに、13インチモードや16インチモードなどと画面上の表示実サイズを決めていた。周囲に黒い表示されない部分をつくってでも、実際のCRTにDTPアプリケーション上で100%表示にした場合の表示サイズと、それをプリントした時の大きさを揃えていた。この時の画面解像度を72dpiにしていた、ということなのである。
例えばIllustrator上で5cm角の正方形を描画して100%表示してCRTで表示させたとき、CRT上の正方形を実測すると5cm、プリントしても5cmになる、ということだ。
厳密には、プリンタの解像度も72dpiに揃えることで完全なWYSIWYGとなるのだけど、PostScriptで記述された大きさを、プリンタの解像度に変換して印刷することで、擬似的な、しかも印刷解像度の高いプリントが得られるようになっていた。って商用印刷の世界でも、セッターの出力解像度が72dpiなんてことはない訳で、出力機の解像度に合わせて出力されるという技術がDTPの根幹を支えている。プリンタの解像度も72dpiでなくては完全なWYSIWYGではない、ということではないはずだ。
ということで、画面解像度が72dpi以上あることが当たり前の現在、Illustratorの100%表示は意味が無くなっているのである。
画面解像度
2006-04-22
カメラ雑誌は、月刊の『アサヒカメラ』を10年くらい通読している。同じ版型の日本カメラではなくてどうしてアサヒカメラにしたのかは覚えていないけど、印刷がきれい、ということはあ大きいと思う。それ以外の雑誌も書店でひととおり目を通しているけど、に本カメラ誌はほとんど手にしない。
が、今月(2006年5月号)を本屋で久しぶりに見てみました。
特集の「デジタルの「壁」を乗り越えろ!デジタル一眼レフ攻略法」に気になる表現があった。
これについては少し書いておくことにする。